ある雨の日にライコウが降り立った。
続いて現れるエンテイ。
道の向こうを示しているようにも思える。
道の先、陽の当たる場所には――
あっ、
ホウオウだ。ホウオウが飛んでいる。
そして翼をはためかせてホウオウは降り立った。
きれいなポケモンが残したにじいろのはね。
それを胸に歩いていたら、森の中で祠を見つける。
ずいぶんと古いようだ。
……おや?
このポケモンは…!
セレビィ、時渡りポケモンというらしい。
あ、まてまて。
なんだか追いかけられているのを楽しんでいるようにも見える。
こっちだよ、と言いたげなセレビィを追いかけていった。
セレビィが好んだのは、たくさんの自然の中。
わあ、待ってってば。
消えたり現れたり、追いかけたり、忙しい。
でも、セレビィはたくさんの緑を、花を見せてくれた。
見せに来てくれたのかもしれない。
そうしてセレビィは消えていった。
夢幻のように。
【2018.09.19 とあるトレーナーの日記より】