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蛇足

前記事「ポケットモンスター」という「いきもの」の蛇足です。
映画「みんなの物語」トーク。

 

ちなみに誰に一番共感したかと聞かれれば、ヒスイさんです。
ヒスイさん、あまりにも辛い。
大切な誰かを看取ることだけでもあまりにも辛いのに、どうしてそんな、おばあちゃんにそんな試練を! と思うような背負いっぷりでしたね。

もちろんカガチやトリト、みんな誰も悪くないのに、みんな辛い生き様でしたけれど。

でも、ヒスイさんの哀しみはやっぱりおばあちゃんキャラだからこそ出たものだと思っています。
カガチさんもおじさんだからこそ、トリトもあの年齢だからこそ。みんな、それぞれにぴったりだったというか。

ただ、ヒスイさんに焦点を当ててしまうと、大切な誰かは決して戻って来ないし、他の誰かが来たことで傷が癒やされるわけでもないし、その上にまた辛い別れがあったらもう心が保てない。特に自分の年齢も年齢なだけに。

だから遠ざけるというのはわかりすぎるほどわかってしまいますし、それでも誰かが寄り添ってきてくれるなら、その誰かと生きていこうか、生きていかなければならないっていう重みもじっくりときましたね。

一番が変わることはきっとないだろうし、しばらく、もしくは永遠に他の誰かはヒスイさんにとって二番でしかないかも知れないけれど、それでもうまく折り合って生きていければいいんじゃないかなと思ったりしました。

それでもブルーの幻が笑ったシーンは涙無しには思い出せませんけれども。
つらい。あまりにもつらい。
なんてことをするんだポケモン映画。

 

自分にとってポケモンという存在は不思議なほど、辛いときに小さな奇跡を見せてくれているので余計にこんな風にポケモンをいきものと重ねてみてしまうかもしれないのですけどね。

精神的にめげている時に色違いが出てきたり、イベントに当選していたり、コミュニティデイに寝込んで起き上がれない時でも枕元に色違いが出てきてくれたりとまあ色々。

実は先日のくりはま花の国当選の時もそうでした。
正にヒスイさんと同じくらい哀しいことがあって部屋から出るのも辛かったけれども、日本国内でのチャンスに恵まれたのだから。大好きなポケモンを携えてはるばる横浜まで行ってくること、もしかしたらあのこが行っておいでって言ってくれたのかもしれないのだからと。

そういうことの積み重ねは、もうひとつの世界から生きることを応援されているような気がしてます。
ただの確率が偶然に重なっただけで、ただの現実逃避なんでしょうけれどもそれでもそうやって「ポケットモンスター」を信じて生きるのもいいんじゃないかなと自分は思います。

誰の中にでもある「ゆめとぼうけんのせかい」なのですから。

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